なるほど告知欄じゃねーの

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投下代行スレ

490 :風と木の名無しさん:2013/12/09(月) 15:26:14 ID:4D2H7qdA0
【名前欄】ふたり旅 3/3
【メール欄】sage
【本文】
「あっ、誤魔化すなよ弦の字!」
「誤魔化しちゃいねえよ」
「あっ、分かった! 照れてんだな?」
「バカ! 照れるも照れないもねえ!」
「またまたー! 顔が赤いよ、よっ、色男!」
 はやし立てる伍朗を、玄太朗がひっぱたいた。
「うるせえ! お前なんか大好きな水でも飲んでろ!」
「飲むよ、はい飲みますよ」
 拗ねて茶をがぶ飲みする伍朗を優しい目で見ていた玄太朗だったが、やがて彼の隣に座りなおし、取りなすように言った。
「まあ、そんなことはどうでもいいよな。今日はお前と久しぶりの二人っきりの夜なんだ。風呂にでもゆっくり浸かって、キューっと一杯飲ろうじゃねえか」
「いいねえ! これだから俺は弦の字が大好きだよ」
 喜んだ伍朗が玄太朗に飛びついて肩を抱いた。
「よせやいバカヤロー! 気持ち悪いじゃねえか!」
 そう言いながらも腕を振り払おうとせず、玄太朗は相棒だけに見せる人なつこい笑みを顔中に広げた。


 霧島伍朗は知らない。
 アイヤンキングのピンチの時に、静玄太朗が「俺たちは二人で一人前だ」とテンコに語って全力で駆けていったことを。
 そのときの表情は、伍朗のピンチを知ったときのものと寸分違わぬものであったことを。

 知らないのかもしれない。
 知っているのかもしれない。
 どちらでも構わないのかもしれない。
 二人の旅はまだ続くのであった。


□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ホトンドホンペンソノママナンダゼ…

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