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投下代行スレ
- 412 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 04:28:02 ID:Gdhea32s0
- 【名前欄】nameless 12/12
【メール欄】sage
【本文】
力が抜けた体は重い。
ただでさえ俺より重い体は眠り込んで脱力している。
俺は彼を起こすのを断念して、傍らに横たわった。
行為の熱が去った彼の体はあいも変わらず死骸のようで現実味のない色だ。
その、白すぎる肌。
試合でできただろう二の腕の擦り傷の横にはっきりと残った新しいキズは、俺の爪が残した跡だと分かった。
彼は気づくだろうか?
おそらく気にも留めないだろう。
けれど、今日のことを忘れたとは言わせない。決して。
今も名前のない感情が溢れている。
この執着はなんだろう。
恋と言うには戯れが過ぎる、欲望と言うには感傷が過ぎる、独占欲にしては唐突で?
俺には分からない。
これはどういう事なんだろう?
無意識に彼の肌をなぞっていることに気づいて、俺は指を止めた。
わき腹に、爪先で何度もなぞった跡がうすくついていた。
俺は茫然とそれをしばらく眺めていた。
俺の名の一文字を示す跡が彼の肌から消えても、胸に渦巻く感情の波は消えなかった。
その名前はまだ、見つからない。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
本当に長々とすみませんでした。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ありがとうございました!
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