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投下代行スレ
- 357 :風と木の名無しさん:2012/12/24(月) 16:17:23 ID:5LOtKuZs0
- どなたか代行をお願い致します。
前スレの埋めに使っていただけたらと思ってますが、無理でしたら新スレの方でも大丈夫です。
【名前欄】Sixty-Three 1/5
【メール欄】sage
【本文】
洋画半生「○○七空落ち」七×九。
もし情報を届けにきたのが九さんだったら…という妄想です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「ルームサービスです」
「…頼んでないが」
「細かいこと言いますね。サービスなんだから素直に受ければいいのに」
「……それはすまない」
「入れてくれません?それとも頼んでないから帰れと?」
「あぁ、悪い。入ってくれ」
腰にタオルを巻いただけの男が巻き毛気味の痩せた男を迎え入れたのは、間顔にある
高級ホテルの一室。半分裸の男――○○七の元に現れた眼鏡の男――九は、自分が暮らす
世界とは縁遠い豪華絢爛な客室を隅々まで見渡した。
「……銃が撃てるとこんな暮らしが出来るんですね」
「羨ましいか?」
「いいえ。僕は自分の部屋以外じゃ眠れないので」
「大変だな。飛行機じゃどうしてた?長旅だったろ」
「飛行機で眠るなんてどうかしてる。いつ何が起こるかわからないのに」
九にしては珍しく(と言ってもわかりにくいが)感情的な物言いに気付いた七は思わず頬を緩ませる。
「あぁ…怖いのか」
「違います。出来るだけ地に足を着けていたいんです」
「諜報員の特殊装備担当って仕事は地に足着いてるのか?」
「『出来るだけ』って言ったでしょ」
九は視線も合わせず受け答えをする。かと思うと急に振り向いてじっと七の格好を観察し始めた。
「……もしかして何かしてる途中でした?」
「髭を剃ろうとしてた」
「続けてください。待ちますから」
「悪いな」
七は頷いて洗面所に戻った。折り畳み式の剃刀をゆっくりと肌に滑らせていると、鏡の端に
九の姿が見える。
- 358 :風と木の名無しさん:2012/12/24(月) 16:19:19 ID:5LOtKuZs0
- 【名前欄】Sixty-Three 2/5
【メール欄】sage
【本文】
さっきと同じように立ったままの彼を眺めている内に、ふと疑問が浮かんできた。
「どうしてここにいるんだ?」
「情報を伝えるためです」
「現場担当でもない君がか?」
「いけませんか?」
「君はそういうのを嫌がるタイプだと思ってた」
「…貴方のお陰ですかね」
意味深な言い方をする九に七は眉を上げる。髭剃りを終えて出てきた彼は、
壁に身体を預けながら尋問を始めた。
「ぼくのお陰って?」
「『銃を撃つかどうかの判断はパジャマ姿じゃできない』――そう言いましたよね」
「あぁ」
「だからパジャマを着替えて外に出てみたんです。銃を撃つ人の世界が見てみたくて」
真っ直ぐに七を見つめながら答える九の纏う空気が、前に会った時とは違う気がした。
こういう場所に彼がいるという光景が珍しいからだろうか。
「君にはどう見える?」
「パジャマで紅茶を飲みながら眺めていられる世界の方がずっと良い」
彼らしい答えだ。
少し視線を逸らした九がどこか悔しげに見えて、七は笑みを抑えられなくなる。
「そうか…せっかく着替えたのに無駄だったな」
こんな態度では九の機嫌を損ねるかもしれないと思ったが、彼は気にしていない様子で
すっと歩み寄ってきた。
「……そうでもないですよ」
「ん?」
「貴方のそういう姿を見られただけでも、わざわざ出向いた価値はあった」
九の興味深そうな視線で七は自分の格好を思い出す。そう言えばまだきちんと服を着ていなかった。
「っと…すまない。着替えるよ」
「大丈夫ですよ。そのままで」
「でも…」
「貴方の身体に興味があるんです。そのためにここまで来たと言っても過言じゃない」
- 359 :風と木の名無しさん:2012/12/24(月) 16:20:29 ID:5LOtKuZs0
- 【名前欄】Sixty-Three 3/5
【メール欄】sage
【本文】
気がつくともう目の前に九がいた。その表情から彼の真意を読み取るのは難しい。
「ぼくの身体に?」
「ええ。工厶が言ってました。貴方と寝た女性は皆貴方の虜になってしまうと。
どうしてなのか調べてみたいとずっと思ってた」
九は好奇心を覗かせながら七の身体に手を伸ばす。
彼の目的がはっきりしないせいかわずかに身構えてしまう。
「調べてみたいって?」
「貴方の何がそうさせるのかを知りたい。そして僕も同じようになるのか試してみたいんです」
胸に手を置き、心臓の鼓動を確かめるようにそっと力を込める。七より少し背が低い九が
見上げるようにして彼の目を覗き込んだ。眼鏡に遮られてはいるが、どこか妖艶な輝きを
湛えている。触れてくる掌が想像以上に熱いことに七の胸が少しずつざわつき始めた。
「それはつまり……僕と寝たいと?」
「そういうことになりますね」
「九……本気か?」
「冗談でこんなこと言いませんよ。大して面白くもないし」
確かに、と七は同意を込めて肩を竦めた。
煮え切らない態度に焦れたのか、九がわずかに語気を強める。
「わからないならはっきり言いましょうか?僕は貴方に凄く性的な魅力を感じてるんです。
自分でも驚くくらいに」
「そいつは嬉しいね」
「その貴方と、こんな現実離れした空間に二人きりですよ。いつまで冷静でいられるか」
「……確かに浮き足立ってるようだな。そんなこと考えるなんて」
そう溜息を吐いてみせたものの、七は自分が今彼を諭そうとしているのか
彼に気圧されているのか判別できずにいた。
- 360 :風と木の名無しさん:2012/12/24(月) 16:22:12 ID:5LOtKuZs0
- 【名前欄】Sixty-Three 4/5
【メール欄】sage
【本文】
九がこんなに積極的な一面を持っていたということに内心驚いていたし、
それが自分に向けられるとも思っていなかった。
とにかく予想外な九の行動に彼は戸惑っていた。主導権を握られているようで少し面白くない。
「それは否定できませんね。でも貴方がやってることってこういうことでしょ?
任務中に出会った女性と、その場の雰囲気でベッドを共にする」
「だからって誰とでも寝る訳じゃない」
「……意外と頭固いんですね。まぁ予想はしてたけど」
今度は九が溜息と共に呟いて手を引く。明らかにがっかりされたことに思いの外プライドが
傷付き、七の中の負けず嫌いな部分が頭をもたげ始めた。
「言っておくが、ぼくは君のためを思って――」
「自信がないんですか?ひょっとして」
「……何?」
「こんなもんかって思われるのが怖い?」
薄く笑みを浮かべながら九は言う。こんな子供じみた挑発には乗るまいと平静を装う
七だったが、性分なのか一度火が着いてしまうとなかなか抑えが利かなくなってくる。
同時に、このやけに自信家な特殊装備担当の鼻っ柱を折ってやりたい衝動にも駆られてきた。
知識は七よりも豊富なようだが、経験ではこちらに分があることを身をもって
思い知らせてやりたい。彼に敵わないことを認めさせてやれたら気分が良さそうだ。
彼は同じように笑い返し、逆に九の腕を掴んで身を翻す。一瞬で相手を壁に縫い止めると、
ぐっと顔を寄せて囁いた。
「――あぁ怖いね。君を泣き喚かせて、止めておけばよかったと後悔させるんじゃないかって」
- 361 :風と木の名無しさん:2012/12/24(月) 16:23:45 ID:5LOtKuZs0
- 【名前欄】Sixty-Three 5/5
【メール欄】sage
【本文】
突然立場が逆転して少し驚いたようだったが、それを待っていたと言いたげに九が目を細めて
微笑む。期待と興奮が滲んだその表情には今までに見たことのない色気が漂っていた。
「……そのくらいじゃないと困る。僕を貴方に夢中にさせてくれないと」
出来るんでしょう?と誘ってくる九を拒むべき理由を頭から押し退け、
その生意気な言葉を紡ぐ唇を塞いでやる。
彼はそれを当然のように受け止めるどころか、両手で七の頭を自分の方に引き寄せた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
この後はご想像におまかせしますw
代行者さまどうもありがとうございました。
以上です。よろしくお願いします。
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