なるほど告知欄じゃねーの

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投下代行スレ

407 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 03:25:21 ID:Gdhea32s0
かなり厳しいようなのでまたこちらでお世話になります。
長ったらしくて済みません。
大変お世話をおかけいたしますが、代行宜しくお願いいたします。

【名前欄】nameless 7/12
【メール欄】sage
【本文】
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ツヅキ オオクリシマース!
俺は最も敏感な部分へもう一度触れる。
「んっ」油断していたのか一瞬高く声が上がった。
上気した色に染まった肌はそれでも白く、汗で艶を帯びて発光するようだ。
「ダメ、だ、なんで…」苦しげな息遣いから、精一杯に出す途切れ途切れの言葉が聞こえる。
「何だ?」
ゆっくりと彼の熱を高めていく。
彼は一瞬呼吸を引いて大きく震えた。
「これはダメじゃないよな。いい反応だ」
勢いを失い始めていたものがまた強く脈打ち始める。面白いほどだ。
ああ……ダメだ。
彼が快感に逆らえなくなり始めていることは明らかだ。
それと一緒にわかったことがある。
さっきまでは、彼が逆上し拒絶してこの場を去ってしまっても、嘲笑って済ませる余裕があると心のどこかで思っていた気がする。
だが、俺が、ダメだ。
もう止まれない。
欲しい。
「俺は……お前を抱く」無意識に出た言葉は、さっきまでとまるで違ったあけすけなものだった。
俺と彼、どっちがより驚いただろう。
だがもう戸惑う間もなかった。俺は素早く彼を抱きすくめて飢えたように唇を奪った。
今までのように彼の反応を楽しむ余裕もなく、一方的に舌をねじ込んで、貪る。
抵抗させたくない。溺れさせたい。
このまま続けられるならもう、身代わりでも構わない。
短い間なのにすっかり変わってしまった自分の思考に苦笑いが出る。どうしたんだ俺は。
汗ばんだ体は仕事の上で何度も見ているのに、やはりまるで違う。
これほどまでに扇情的だと感じたことはなかった。
乱れて額に張り付いた赤毛も、死骸のようだとさえ思っていた白すぎる肌の色も、残像を残すかのようにやけに意識を奪う。
唇を離すころには、再び彼の身体は激しい口づけと柔らかな愛撫に溶けていた。
「抱くぞ」
俺は彼の濡れた口ひげを指でなぞりながら、そのどこか恍惚とした表情へ静かに囁いた。


408 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 03:38:56 ID:Gdhea32s0
【名前欄】nameless 8/12
【メール欄】sage
【本文】

快楽に負けたのか、脳裏で好きな男との幻想を見続けようとしているのか。
激しいキスの後の彼は至って従順だった。
その見事な太腿を広げて俺がその間に割り込んでも、彼は目を閉じ弾む息を漏らしながらされるがままになっていた。
俺はオイルを指に垂らした。
今までに経験がないわけじゃないが、こんな成り行きは初めてだった。
どこまでも白い肌の奥へ俺は濡れた指を進め、彼の入口を探る。
触れるとさすがに体中が動揺する気配があったが、構わずに指先を押し入れた。
「……!」息を詰める声が響いた。
反射的に逃げる腰を強引に引き寄せ、俺はオイルの滑りを借りてゆっくりと指を進めて行った。
予想通りに相当狭く、きつい感触で内壁が俺の指を圧迫する。
あくまでも慎重に中を探るようにすると、徐々に震える肉が緩む様子を伝えてきた、
内部はぎこちなくきついままながら、思った以上にすんなり二本目の指を受け入れ、びくびくと身体が震えはじめた。
明らかに男との経験はない、少なくとも内部を貫かれたことはないだろうと感じられる反応と状態なのに、不思議になじんでいく様子だ。
これはやはり、おそらくは、誰かを想いながら、自ら……
「自分でヤるのはイイのか?」
俺は自分の発した冷たい声を聞いた。
「ちが……!」
反射的な驚きの声が、事実を俺に感じさせた。
一度は引っ込めた嗜虐心が再燃するように、俺は続けた。
「違わないな。それとも……今まで何人と?」
立ち上がって先端を濡らし始めたものを指で弾いてやる。
彼は慌てた様に緩く首を左右に振り、切れ切れに言葉を作った。
「いな、い、あんたが、変なんだ……」
眉を寄せて困惑した表情が、耳まで赤くなって羞恥心を示す。
変か。そうだな、今の俺はおかしい。
苦笑いせずにはいられなかった。苛立ちに似た感情は去っていた。
「お前も変だ、正直な奴」

409 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 03:46:15 ID:Gdhea32s0
【名前欄】nameless 9/12
【メール欄】sage
【本文】
時間をかけて3本の指でゆっくりと押し広げるように反応を見る。
時折胸や腰や背に愛撫を与えると、彼のものは自らの腹に付きそうなほどにまで高まっていった。
指を引き抜くと彼の体はひくりと跳ねた。やはり良い反応だ。
肉付きのよい腿を抱えて狙いを定める。
俺のものを押し付けるとふたりの身体へ震えが走った。
体温が伝わる。
俺は痛いほど立ち上がった己のものへオイルを塗りつけ、大きく一息つくと、ゆっくりと侵入を開始していった。
「く…、いっ…あぁ…!!」
明らかに上がる苦痛の響き。彼は眉を寄せて顔をくしゃくしゃにしかめている。
やはりこうして受け入れるのは初めてなんだろう。
「欲しかったんだろう?悪いな、期待してた奴じゃなくて」
俺は聞こえないように低くつぶやいた。低くうめく彼はおそらくそれどころじゃないだろうが。
ただ、さっきまでの彼の反応から、馴染んでいく期待はできていた。
実際、全身へ優しく愛撫をつづけながらゆっくりと腰を進めて行くうちに、内部はどこまでもきついながら着実に侵入を許し、緩く震えつつあった。
想う男を受け入れることを望んでいた身体。
気に入らないが、俺には好都合だったのだろう。
日ごろ相手を痛めつけるのは好物だが、こんな行為となると話は違う。
苦痛に悶える荒くれ者の抵抗を宥めるのは想像するのも面倒だ。
気に入らないが、誰かに慣らされた体を分けてもらうよりは気分はいい。
どんなに恋しい男を想って自らその体に愛撫を与えてきていても、今それを味わうのは俺だ。
感じるところを探ろうと体勢を変える。
ぎり、と力を入れて二の腕を掴み体を支えると軽い悲鳴が上がった。
強すぎたか。跡が残るかもしれない。
おそらく、日ごろのケガにまぎれるくらいの跡でしかないだろうが…

410 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 04:04:20 ID:Gdhea32s0
【名前欄】nameless 10/12
【メール欄】sage
【本文】
いつしか彼の中は俺のリズムを受け入れるまでになっていた。
それでもまだきつい内部はぎこちなく、違和感は消えないように見える。
反して俺のほうは、内壁に責め立てられて限界まで膨れ上がっているのがわかる。
俺は彼のものを探った。苦痛のためか少し勢いを無くしている。
突くスピードに合わせて掴んだものをリズミカルに扱くと、切れ切れだった息遣いに甘い声が上がった。
「…っ、ぁ…、あぁ…」苦しげな表情に変化がうかがえる。
「もう…良くなってきたな」
彼の腰は反応して緩やかに蠢きそうになっている。
今も、名前のつかない感情が胸で暴れている。
できるものなら、全身へ激しくキスして、噛みついて、感覚の上にもその体の上にもおびただしい俺の跡をつけてしまいたい。
そうすることはできなくても……
お前が初めてその身に受け入れているのは、俺だ。
残れ。

激しく息をついて、きつく閉じた目は涙をにじませ、快楽に身を任せたその姿はもう正気を失ったように見える。
漏れる嬌声に劣情はどこまでも掻き立てられて、俺は限界が近づいてきているのを感じた。
「も、出、ぁ…、ぁ…もう、…あぁぅ…っ!」
苦痛と快楽とがない交ぜになった彼の声が聞こえる。
全身を上気させ激しく息を乱した彼も、限界が近いのは見るからに明らかだった。
びくびくと震える肉の感触が俺を追い詰めていく。
本当に…驚くほど素直で正直な身体だ。少しも快楽を隠せない。
さっき、彼は俺の言葉に答えた。
酔いに任せてのことだとしても、俺に抱かれていることは認識している。
今も彼は想い人の幻影を思い浮かべているのだろうか。
それとも、欲望のはけ口のように、俺に身を任せたのか……


411 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 04:15:56 ID:Gdhea32s0
【名前欄】nameless 11/12
【メール欄】sage
【本文】
「俺を見ろ。イくところ、見せろよ……」
何か馬鹿なことを口走っていると我ながら思っていた。
絶頂の近い恍惚とした彼に、もう自分を見ることなど期待はしていない。
ただ彼のイくところを見たいだけだ。
だが快楽に白くなっていく意識の内で、俺はまた自分の声を聞いた。
「聞いていろ、お前を抱いてるのは、俺だ」
言葉が、我ながら空しかった。
こんなにも、俺は……
ゆっくりと深く強く、俺はぎりぎりまで抜いた自身を彼の中へと埋め込んでいった。
身体を支えて、感じるところをえぐるように。
同時に、太く限界まで反り返ったものを裏筋から先端へと激しく扱いてやる。
その効果はやはり明らかだった。
「あぁ、あっ、ぁあ――…!!」
温かい感触が脈打ちながら俺の手を濡らし、二人の腹へ飛沫を散らしていった。
紅潮した頬が、ピンク色に染まった白い肌が、汗に濡れて額に張り付いたその赤い髪が、
眉間に皺を寄せて、苦しさの中にも艶を帯びたその表情が、
何より快感の響きを確かに持ったその悲鳴が。
全てが俺の中に焼き付くようで……
一瞬、彼のくすんだ青い瞳が意識をよぎった。
「くぁ……っ!」
まるで爆発するような衝動の中で、俺は彼の中に欲望を解放した。
それはひどく長く感じられた。




412 :風と木の名無しさん:2013/02/05(火) 04:28:02 ID:Gdhea32s0
【名前欄】nameless 12/12
【メール欄】sage
【本文】

力が抜けた体は重い。
ただでさえ俺より重い体は眠り込んで脱力している。
俺は彼を起こすのを断念して、傍らに横たわった。
行為の熱が去った彼の体はあいも変わらず死骸のようで現実味のない色だ。
その、白すぎる肌。
試合でできただろう二の腕の擦り傷の横にはっきりと残った新しいキズは、俺の爪が残した跡だと分かった。
彼は気づくだろうか?
おそらく気にも留めないだろう。
けれど、今日のことを忘れたとは言わせない。決して。
今も名前のない感情が溢れている。
この執着はなんだろう。
恋と言うには戯れが過ぎる、欲望と言うには感傷が過ぎる、独占欲にしては唐突で?
俺には分からない。
これはどういう事なんだろう?
無意識に彼の肌をなぞっていることに気づいて、俺は指を止めた。
わき腹に、爪先で何度もなぞった跡がうすくついていた。
俺は茫然とそれをしばらく眺めていた。

俺の名の一文字を示す跡が彼の肌から消えても、胸に渦巻く感情の波は消えなかった。
その名前はまだ、見つからない。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

本当に長々とすみませんでした。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ありがとうございました!

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