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投下代行スレ

145 :風と木の名無しさん:2012/03/16(金) 12:05:24 ID:8nyR280w0
【名前欄】御簾振 屑×牛 「その淑女、ふしだらにつき」4/6
【メール欄】sage
【本文】
「貴様にとって幸せとは、なんだ」
「愛こそすべて」
即答である。
「お金なら、アタクシがなんとでもできますもの」
なんとも太っ腹なセリフである。
「ねえ貴方」
さあ、今こそ最高の殺し文句を。
「アタクシに惚れたら、逆玉に乗れますわよ」
身体ひとつでいらっしゃい。そう締めくくり、自信に満ちた美しい微笑みを牛子は浮かべる。こころなしか、屑桐には彼女の後ろに黄金色の後光が差して見えていた。
「フハハッ!フハハハハハ!!」
気がつけば屑桐は笑い出していた。
「…なにがおかしくて」
「貴様が口説いてどうする」
もっともなツッコミである。エスコート肝試し、奥深し。
「それにな」
赤い瞳に、一瞬にして焔を宿らせて。
「他人に恵んでもらうものなぞ、何一つない。俺の幸せも栄光も、俺がこの手で自ら掴み取ってやるわ。貴様も心しておけ」
「何年先になることやら」
「…出世払いという言葉を知らんのか」
「将来性を買え、ということですわね。先物取引はリスクが大きいというのに」
ため息をついた後、まあいいわと笑顔を上塗りして、牛子は繊細な細工が施された手袋をつけた腕を差しだす。
「さらっていきたまえ」
男言葉に戻ってるぞと屑桐はツッコミをいれようと思ったが、手のかすかな震えを見て、不問に賭してやろうと思い改めた。
「悪いお嬢さんだ」
「ふしだらなのはお嫌い?」
返事の代わりに腕を掴むと、ぐいぐいと引っ張って勝手に旅館の方向へ戻る。


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